院長コラム

水いぼ(伝染性軟属腫)の治療について

どんな病気?

伝染性軟属腫(デンセンセイナンゾクシュ)ウィルスによる感染でおこるいぼの一種。プールなどで肌と肌が接触して移ることが多いといわれています。アトピーなどで皮膚のバリアー機能が低下していると人には感染し易いといわれています。治療せずに、そのまま放っておいても1~2年で抗体が出来ると自然に治癒するといわれています。

症状は?

直径1~3mmくらいの白いぽつぽつ(これがウィルスの塊です)を含んだ表面が滑らかないぼが、胸・わきの下・肘・ひざなどに出来ます。大きいものではえんどう豆大になることもあり、よく見ると中央にくぼみがあります。痒みを伴うこともあるので、ひっかいていぼがふえることがあります。

治療は?

学校保健法施行規則が一部改正され、平成11年4月1日より施行されています。それにより、「水イボ」は単に「通常登園停止の措置は必要ないと考えられる伝染病」とされたのみならず、「原則としてプールを禁止する必要はない」ということも公に認められました。したがって、水いぼがあるからといって登園できなかったり、プールに入れないことはありません。そうはいっても水いぼは数が増えると痒くてひっかいて赤くなったり、傷ができてしまうことがあります。また兄弟や他のお子様にうつってします可能性もあります。当クリニックででは、以下のようにできるかぎり痛くない治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

1)クロロ酢酸:週に1~2回薬を塗っていぼを縮小させていく治療です。薬を塗ってもほとんど痛みはありません。
2)スピール膏:1の治療で反応しにくい大きいいぼにはテープの貼り薬でいぼをやわらかくして摘除します。いぼが十分やわらかくなっていればほとんど痛みはありません。それでも痛い場合は局所麻酔のクリームを使って摘除します。1の方法は治るまで2~3週間はかかりますがお子様に最も苦痛がないので当院では第一選択です。数が少ない場合(10個以下)には2の方法で除去するようにしています。また飲み薬による治療を併用する場合もあります。
3)飲み薬:漢方薬の「ヨクイニン」という生薬がいぼに効果がありますが、飲んですぐいぼが消えるわけではなく、飲んでいるといぼの増加が押さえられたり、いぼの消失が早まるといった効果が見られます。

水いぼは一度にとりきったとしても免疫ができるまでには再発することも多いので、摘み取る痛みを恐れて暴れまわる子を、大勢で押さえつけてまで除去しようとせずに少し時間をかけても痛くない方法で治療していくことをお勧めします。

お家ではどうする?

放っておいても治るものなので、神経質になることはないと思います。掻き崩したりしないように気をつけましょう(清潔にして、爪を短くしておきましょう)。同じお風呂に入っただけでは感染しないといわれていますが、水いぼのウィルスが付着していると思われるタオルなどの共用はしないほうがいいでしょう。水いぼを治療したあとは、かゆみや刺激感を伴うことがあるので、指示された軟膏を塗っておきましょう。